どーもしゅんちゃむです!
先日のツイートよりです。
今日から現場に新人(大卒実習生)さんが来ました。
— shuncham (@Shunchum) November 29, 2019
とは言っても3ヶ月毎に新しく新人さんを向かい入れているわけですが、この時期はいかに分かりやすく教え、そしていかに即戦力として使うようにできるかが問わられます😌
教える側も教わる側も必ずポイントとなる部分がありますね。#新人作業者
この時期がやってきました。3ヶ月に1回の大卒実習生受け入れ期間です。
大学卒業を経て会社に入社した大学生が本来の業務(大卒の人は大体が企画や設計に携わる事が多い)に就く前に自分が何の製品をどのように扱うのかを実際の現場に来て、手に取り扱ってみて認識しておくという意図の元で行われるこの制度。
確かに自分が今何の製品の設計を行っているかなどは図面などで見るよりも現地現物で確認したほうが分かりやすいですもんね。
ただ、手に取るだけだと「あーこんなものかー。」で終わってしまうので、どうせ現場に来るのであればその製品が出来上がるまでの過程を学ぶと同時に共に生産をしよう!(笑)
というものです。。
ちなみに僕たちみたいな現場の作業者からすれば、
「あー今回はこの大卒の子が生贄かー。。。」
「来ちゃったかー。。」
って感じです。。
というのも、これは偏見かもですが大卒生や院卒生はどちらかというと頭を使うために会社に入社したというイメージ。一方で僕みたいな現場で働く作業者は頭より体を動かしてなんぼなので大卒生からすればずっと動き回ったり立ちっぱなしの仕事は本当に辛いと思います。
実際僕も高卒ではありますが、入社したての頃はラインの中で一日中作業するのが辛くてたまらなかったし、現場での人間関係を築く事も嫌でした。。
でもそういう悩みは教えてもらう側と教える側の意思と姿勢によってなんとなくやる作業よりも充実し、やりがいのある作業に近づける事ができるはずです。
今回は教わる立場と教える立場両方を経験してきた僕が教わる際に気を付けるポイントと教える際のポイントをそれぞれ紹介していきます。
教わる側が気を付けるポイント
まず、これは僕が高卒で初めて現場で生産を教えられた際に感じた事をポイントとして挙げていきます。
ざっくりいうとこんな感じです。
- 相手の言う事を素直に聞く
- 意思表示をはっきりとする
- 最初はスピードよりも精度
- やる気に緩急をつけない
相手の言う事を素直に聞く
これ、めちゃくちゃ大事ですね。
特に現場に初めて来た時というのは、お互いが相手の事を全く知らない状況です。
僕たちも新しく新人さんが入ってくるときはいつも「どういう人だろうね~」ってなります。これはどこの部署でも同じはずです。
そんな新人にまず求められるのは素直さです。最初から現場に対する不平不満やちょっとひねくれた性格だとそこでレッテルを貼られがちになるので、最初の方はまず素直に「はい。」と言っておくのが無難かと思います。
ただ、もし現場への滞在期間が短いのであればずっとそのイエスマンスタイルでも問題ありませんが、滞在期間が長かったり、その後現場に正式に配属されるのであればイエスマンだとむやみに仕事を任せられたりいいように使われるので、周りの人や上司がどういう性格かを最初の期間で熟知しておくと今後スムーズな現場生活ができます。
意思表示をはっきりとする
先ほどの素直さと勘違いされがちですが、はっきりとした意思表示をする事はとても大切で、職場の人からも注目される部分です。
嫌な事は嫌。無理なものは無理。とはっきり言う事も大事です。
例えば、必要以上な残業に付き合わされたり、自分がやる必要のない雑用を任された時にはっきりと断る勇気も必要です。
僕の会社もそうですが、残業をやるのが当たり前化されているような職場ではこれらの意思表示をすると白い目でみられるかもしれませんが、そういうのを気にしていたら自分に無駄なストレスがかかるので自分にとって最善の選択をはっきりとしましょう。
最初はスピードよりも精度
これもラインに入りたての際にありがちな行動で、何故だか工場のラインはスピードを求められるというイメージが高く、ライン内に自分以外にも作業者がいる場合は尚更スピードを意識させられます。
(他の作業者は自分を待っている・・・)
(急がなきゃ・・・)
などを気にしてどうしても前のめりで急ぎがちになってしまいます。
急いで焦ってしまうとどうなるか・・・。
そうです。ミスをしてしまいます。部品を落下させてしまったり、工程飛びを起こしてしまったりと。
僕の会社では生産数がどうこうというよりも落下や人、設備による異常を重視してみています。その為落下が多いと『なぜ落下が多いのか?』、『設備のせい?人のせい?』
と問題視されます。
なので、最初の内はスピードよりも毎時間『部品を落とさない』『丁寧にやろう』という考えを意識付けしながら作業に取り組むべきだと思います。
正直、スピードなんて所詮は『慣れ』です。誰が何を言おうと慣れです。(笑)
多少部品の持ち方や、セットの仕方など手感的な面でセンスの差がでるかもしれませんが、どんな人でも慣れれば他の人と変わらないくらいの数はできるようになります。
何故なら工場のラインは『誰がやってもできる』という仕様になっているからです。
ただ、どうしても自分がやりにくい部分がある場合は上司に相談し、『どこがどうやりにくいのか』を説明し、改善を行ってもらいましょう。
やる気に緩急をつけない
1ヶ月も同じ作業をしていればだいぶ慣れてきます。そうなると多少自分の作業の中にも余裕がでてきたり自分なりのコツなどを掴み始めると思います。
ただ余裕がゆえにライン内の他の作業者とお喋りをしたり、一人で妄想に明け暮れたりと作業者にはありがちな行為です。(僕もよくあります。。)
そこまで厳しい職場でないのであれば、多少のお喋りくらいはいいのかなと僕個人的には思いますが、肝心なのはそれで生産数や生産における質が落ちてしまうのはよくない事です。
妄想しすぎたあまり部品を掴み損ねたり、他の作業者とのお喋りが弾み、一部の工程を飛ばしてしまうなどは許されがたい行為です。
異常処置者や班長が「どうなって落下したの?」と聞かれて「お喋りしてました」なんて事は言えませんからね(笑)
教える側が気を付けるポイント
次は新人作業者が自分の職場に来た時に教える側の立場として気を付けたいポイントを挙げてみました。
基本的に新人作業者に作業手順のマニュアルを教えるのは班長の役目ですが、それ以外の細かい事や生産以外で教えるべきポイントは僕のような準直者が教えることが多いのでその点を踏まえた知識となります。
- 相手はあくまで初心者なので過剰な要求は避ける
- 相手の性格に合った対応を心掛ける
- 仕事以外でのコミュニケーションを大切にする
相手はあくまで初心者なので過剰な要求はさける
新人作業者はあくまで新人作業者であり、仮に製品に対する知識があったとしてもその現場で作業するのは初めてなわけです。つまり相手が大卒だろうと院卒だろうと派遣社員だとしてもその工程での経験はゼロな状態です。
なので作業方法を教える上で重要なのは『分かってる提』で教えない事。これくらいなら分かるだろうというのは自分の中の基準であって相手からすれば分からなくて当然の事です。常に相手が分かりやすいように一つずつ教える事が大事です。
その中でも特にありがちなのが、
『絶対に部品落としちゃだめだよ!』
『1時間で最低でもこれくらいは作ってね!』
最初からこのようにハードルをあげたところでミスを誘発させるだけです。
それよりも、
『なるべく落下させないように意識してみてね。』
『最初はスピードとか気にしなくていいからゆっくり丁寧にやろうね。』
というように目標は与えつつもハードルは上げない言い方の方がやる側も無駄なプレッシャーがかからないのでやりやすいはずです。
相手の性格にあった対応を心掛ける
新人作業者を最初に見るとき僕はいつも相手の性格を見るところからスタートします。
性格の中にも人それぞれ長所と短所があるのでそれを踏まえた上で指導することが大事かなと思います。
例えば積極的な人であればどんどん新しい工程を教えてあげ、色んな工程を作業できるようになってくれれば人員配置のバリエーションも増えます。
一方で立ち仕事が苦手で、忍耐性に欠ける人であれば極力立ちっぱなしにならず、動く範囲が多い工程などで作業させてあげるなど、工程に人を合わせるよりも人に合った工程で作業させてあげることがその人にとって本来のパフォーマンスを発揮できると思うからです。
仕事以外でのコミュニケーションを大事にする
新しい作業者が入ってきた時、まず一番最初に僕が心掛けているのがこれです。
新人さんからすればこの職場が初めてなわけで、作業以外でも全てが初めてなので作業以外の面で如何に職場に溶け込めるかがまず大事だと思います。
なので僕はいつも新人さんが来た日の最初のラジオ体操で自分から声を掛けに行き、初めましての挨拶からプライベートの趣味までを話します。すると意外な共通点があったり話題性のある会話ができたりして、新人さんも委縮気味だった気持ちから解放され職場に溶け込みやすいからです。
ただ、仕事以外の時間で喋れる時間があまりないといった場合にはあらかじめ新人さんが来たときに尋ねるテンプレートのようなものを自分の中で作っておくとスムーズかもしれませんね。
新人作業者が職場に来て少し緊張するかもしれませんが、相手はもっと緊張しているはずです。自職場にいる自分から積極的に話しかけてあげることが大切ですね。
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